ドラマCD『オルタナティブ』キャストインタビュー

水原知紀役 山下誠一郎さん
志田久征役 古川慎さん

本日の収録のご感想をお願いします。(以下、敬称略)

古川
楽しかったですね。個人的な話になるのですが、色々な現場で一緒になった山下君とこうやって一緒にドラマCDを作り上げていくということで、今まで見られなかった山下君のお芝居も見ることができましたし、山下君だからこその安心感みたいなものも感じつつ、演じさせていただきました。特に気負いもなく、最後まで一緒に作品を作りあげられたなと思います。
山下君だけじゃなく、一緒に収録に参加していただいたみなさまと一緒に、この「オルタナティブ」の世界観を作り上げることができたということも達成感があり、楽しかったです。
山下
古川さんとこうしてカップルとして演技させていただくのは初めてだったので、古川さんのお芝居や人となりなど、ある程度は知っていたつもりだったんですけれど、やっぱり役が違うと新しい発見が尽きないな、というのが感想です。結構リードしていただいたと思いますし、お芝居に関しても、志田がしっかりしていた分、水原の動揺とか、ちょっとブレた部分をうまく引っ張ってもらえたというところがあって、安心できるパートナーだなと改めて思いました。
古川
そんなことないです。
山下
いやいやいやいやいや……。
二人
ふふふ(笑)
山下
なんか、こう……安心感と新しい発見と色々濃厚なものがありましたね。

お気に入りのシーンやセリフを教えてください。

山下
わりと序盤なんですが「両方いける派だったの?」っていうレストランのやり取りがあって、「あ、そういう聞き方なんだ」って、ちょっとリアルを垣間見たというか、ちょっと「おぉ~っ」て思ったシーンでした。ノンケかそうじゃないかっていうところを探る感じも、やり取りの駆け引きにもいい緊張感があって、あそこが好きですね。もともと10:0で女好きだったとか、「あ~、そういう感覚なんだ」っていうのがあったので、そういうひりついたやり取りが……。
古川
ひりついた(笑)
山下
(笑)僕はそういうところがすごく印象的でしたね。男同士で、ある程度、酸いも甘いも知っている同士だからなせるやり取りだなって思って、すごく印象的でした。
古川
僕は、水原君に4トラック目あたりで冷たくされたところですね。
山下
すみませんっ!
古川
いやいや(笑)
志田君がモノローグで「この人がこういうことを言うってことは…」っていうふうに言うんですが、「そこまで気付ける?」っていうところが、志田君ってちゃんと水原くんのこと見てるんだなって思いました。
水原君も水原君で、自分ではわからずにそういうふうに冷たい態度をとっているところがあったりするんですけども、お互いすれ違っている中で、そこは唯一、水原の気持ちっていうものを志田がくみ取れていて、すごくいい関係性だなって。個人的にはあのシーンがすごく好きですね。

水原が有村の前では「カッコつけていた」と話す場面がありますが、ご自身がついカッコつけてしまう場面や相手がいたら教えてください。

山下
ある程度、年齢を重ねてきて、子供の頃からの友達とかも仕事についていて、同じ東京にいる人だと、たまに会ったりして話をするんですけど、そういう時は、ちょっと胸を張っちゃいますね。俺はこれこれをやっているよ、っていう感じで。
古川
なるほどね。
山下
まわりから会社や仕事場での話とか、栄転したり位が上がったという話を聞くと、すごく刺激的で、自分も立場上は、階級みたいなものはあるようでないような、不確かなところにいるので、その人たちに負けないように、自分もちゃんと頑張っているんだぞっていう意味で、きちっとしたりはしますね。ある種、ちょっと見栄を張ったりっていうのは、影響されているかもしれないです。
古川
僕は格好を付けているというのとはまた違うと思うんですけれど、例えば、後輩がいる現場とかだと、僕の方が多少現場に行って経験値がありますよね。そうなると「やばい! 後輩の前で下手なことできないな」っていうところがあって、「ちゃんとしないとな」って思ったりするんです。台本もそうだし、仕事もそうだし。プライベートになってくると全く別なんですけれど。逆に先輩がいるところでも「こんなたくさん先輩がいるんだから、ちゃんとしないとな、しゃんとしなきゃいけないな」って思うんですけれど、その反面、仕事が終わった時がもう完全にダラダラの状態になっちゃうんです。
格好つけてしまうのは、いつも見てくださる先輩とか、なかなか共演することが難しい先輩と一緒に掛け合いをする時でしょうか。きちっと自分を整えていこうって思います。
ちなみに小学生の頃は、非常にシャイな少年だったので、女の子と話すということ自体が自分のモテ道に反していたんですね。だから、かわいい女の子と給食で一緒になったとか、一緒の班になったとか、そういうときは「完全に興味ない」みたいな。「俺、興味ないから」っていう感じだったんですけれども。今は、ただただ、たじろぐばかりでございます。
山下
モテ道(笑)
古川
もう、モテ道なんて捨てた(笑)
二人
(笑)
古川
そんなものはない。

ファンのみなさんへのメッセージをお願いいたします。

山下
今回「オルタナティブ」で信頼・尊敬している古川さんと一緒に演じられたことを本当にうれしく思います。
古川
わ~、くすぐったい…。
山下
読んでいて、なかなか台本もボリューミーな感じでやり取りも多く、それでいて二人だけではない面白いキャラもいたり、いろんな人間模様やドラマがあって、すごくやりがいのある作品だったなと思いながら、収録させていただきました。
原作を知っている方は、僕らがどれだけ水原と志田になれたのかっていうのを楽しみにしながら聴いていただきたいですし、これを機にCDを聴いてみようかな、漫画読んでみようかなというかたもぜひぜひ楽しめると思いますので、僕らの新鮮なやり取りを感じて楽しんでいただけたらなと思います。
僕もすごく発見がある楽しい現場でした。
楽しみにしていてください。
ありがとうございました。
古川
同世代で出てきて、いろんなところで共演させていただいている山下誠一郎と一緒にこのドラマCDを作り上げることができて個人的にとてもうれしかったです。
「オルタナティブ」というお話は、最初、よくある男と男の…ここがBLの妙なんですけれども、人と人が出会って、そこから恋愛に発展していくという、そういう恋愛ものなのかなと思い、読み進めていったのですが、その中には、なかなか複雑なものがあって。
例えば、同じ人を振った相手と、振られた相手が結婚式にいて…っていう。結婚式会場で出会うっていうところも、ちょっと大人な雰囲気がある作品だと思いますし、そのあとのお互いのプライドや、恋愛観みたいなもののすれ違いで、身体は重なってても、二人の思いがどこかちょっと違うところにいるっていうところなんかが、すごく魅力的でやきもきする作品だなと思いながら収録させていただきました。
本当に原作の漫画を好きな方でも満足して聴いていただける作品になったんじゃないか思います。
ただ、声の力だけというのは限界があって、「オルタナティブ」という世界を楽しんでいただく上で、声だけでは描写できない顔の表情などは大事になってくるところだと思います。原作本と合わせて聴いていただけると、よりどっぷりと「オルタナティブ」の世界に浸っていけるんじゃないかなと思います。
また、いろんなキャラクターが出てきて、恋敵のような……振った振られたという関係のキャラクターが出て来るんですけれども、その中には悪人が一人もいないっていうところが、他にはない、この作品の素晴らしい特徴の一つだと思います。
みなさん、いろいろな恋愛の経験があるかと思うので、登場人物の一人一人に感情移入してもらいながら聴いたり、原作を読んでいただけたりすると、キャラクターのことや役のこと、そしてこの世界がもっともっと好きになると思います。
何卒この「オルタナティブ」という作品をCDだけではなく原作もあわせて愛してくださると嬉しいなと思います。
今日は本当にありがとうございました。

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